【講話レポート】長泉ロータリークラブ様にて「健康経営で未来を拓く」お話をさせていただきました
- Tatsuya Kubota
- 4月1日
- 読了時間: 4分
更新日:4月1日
先日、長泉ロータリークラブ様にお招きいただき、「健康経営で未来を拓く~ストレスチェックの活用と実践~」というテーマでお話をさせていただきました。

今回は、健康経営の基礎的な考え方に加えて、
つい先日、全企業に義務化の方向で閣議決定されたストレスチェック制度についても取り上げ、経営者の皆様が実際の職場でどのように活用していけるかを中心にご紹介しました。
地元の経営者の皆様との出会いに感謝
地元であるこの地域の企業経営者の皆様と、こうして「働く人の健康」について深く語り合える機会をいただけたこと、心より光栄に思います✨
講話後には、「話が非常にわかりやすかった」「現役大学教員ならではの就活生のリアルな話が興味深かった」といった温かいお言葉を多数いただき、大変励みになりました。

「健康経営」は個人のため、そして社会全体の未来のために
今回、ロータリークラブの皆様ということもあり、「持続可能な社会」という観点から、あえて少し踏み込んだ内容もお話しさせていただきました。
ここからは、いろんなご意見があることを承知のうえで、
保健医療の専門家として、母親として、そしてこの国の未来を願うひとりとして
私の考えを発信させていただきます🙇♀️
生活習慣病と医療費、そして私たち全員の負担
2型糖尿病やメタボリックシンドロームの方が、将来的に認知症を発症しやすいことは、すでに多くの研究から明らかになっています。(もちろん、先天的な要因やご事情がある方もいらっしゃることはご承知おきいただきたいです!)
例えば——
人工透析には年間約500万円の医療費がかかります
新しい認知症治療薬には年間約300万円の費用が必要です(継続的な服用が前提)
自己負担は1〜3割。残りは、私たち全員が払う保険料や税金で賄われています。
また、欧米を含む世界各国の研究でも、メタボの人はがんの発症リスクが高く、治療も難しくなるというエビデンスが示されています。
GLP-1という薬を使えば痩せることが可能です。しかし、年間50万円ほどのコストがかかり、やめれば元に戻ることが多いのも現実です。
結局、それを支えるのは“私たち皆”なんです。
健康長寿は治療(最先端かつ高額)の先にあるとお考えの先生が多いなぁと。

健康って、やっぱり「基本」がいちばん大切
生活習慣改善は面倒で、すぐに成果が出るわけでもない・・
多くの人が「健康を失ってからその大切さに気づく」というのが現実かもしれません。
でも、それでも、私は声を大にして言いたいんです。
睡眠不足は太りやすくなり、感情のコントロールも難しくなる
運動不足はメンタル不調も引き起こしやすくなる
食生活の乱れは、すぐに身体と心に跳ね返ってくる
メンタル・フィジカル、どちらの健康も“基本の3本柱”は同じです。睡眠・食事・運動。
このシンプルだけれど難しいことが、健康を支えてくれます。
この話を“自己責任”で片づけるのではなく、
“どうすれば社会全体として取り組めるか”という視点で考える必要があると、私は思っています。
働くことが健康づくりになる社会へ
私が事業を通して目指しているのは、
「ここで働いているだけで、勝手に健康意識が上がって、パフォーマンスも上がっちゃう!」そんな組織や社会づくりのサポートです。

健康経営は、個人の健康を守るだけでなく、組織の生産性や社会の持続可能性にもつながる重要な取り組みです。

息子に残したい未来があるから
私は、いち母親として、持続可能な日本を息子に残したいと願っています。
だからこそ、専門家として、そして一人の市民として、ときに批判を受ける覚悟でも発信していきたい。
そんな想いで、これからも活動を続けてまいります🙇♀️
健康経営や働く人の心身の健康にご関心がある方、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
ご多用な中、最後まで読んでいただきありがとうございます😭✨

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